施策の検討・研究

子どもの貧困と体験格差

8月4日サンデーモーニングで「子どもの貧困と体験格差」が報道された。旅行など子どもの体験をさせられる余裕がない家庭がある。体験活動に関する調査研究によると、小学校時代のキャンプ、スポーツ観戦、音楽鑑賞が自尊心の向上や精神的な回復力などに影響しているそうである。ひとり親だと、仕事の関係もあって体験させられない。子どもの貧困率は、11.5%(年間所得が中央値以下)。6月には、「子供の貧困解消法」が成立したものの、専門家によると、子どもの貧困、改善には財源が必要だが現金給付が足りないし、貧困世帯をサポートする行政職員が全く足りない。行政は、「民間の共助の仕組み」に依存しすぎている。貧困の連鎖を生んで、子ども・若者が貧困から抜け出せない。絶望のまま、大人としても生きていかなければならない。そうした中、貧困の連鎖を止めるため、学習支援を行う大学生グループの事例が紹介されていた。体験格差は所得格差と直結していることもある。非正規雇用や最低賃金の問題がある。子ども家庭庁ができ、子どもまん中と言うなら、子ども達が大きくなって自信を持てるように、いろんな選択肢を掴めるように、長期的視野で取り組むことが必要と言われていた。9月は子どもの自殺が多い。学業問題や進路問題に悩むことも一因。子ども達は、将来への投資でもあり、そこに財源を当てられないのは、国家として問題である。

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