兵庫県での問題を通し、公益通報者保護が注目されています。兵庫県職員が知事の行為について、報道機関に外部通報、県庁内の内部通報窓口に内部通報しましたが、公益通報者は不利益を受けないよう保護されなくてはならないにもかかわらず、懲戒処分を受けたのです。県職員は「死をもって抗議する」として、自殺にまで追い込まれました。
鯖江市においても、類似の事件が発生しています。平成30年9月に発覚した鯖江市社会福祉協議会(鯖江市社協)における給与不正(不当利得)とその隠ぺいです。鯖江市社協は、市民からの会費や市からの補助金も入って運営されている公共的団体です。この問題については、6年経った今でも、市社協執行部の不作為により、解決していません。
私は、この問題に内部通報者として関わり、正義を守るため、必死にたたかってまいりました。私は、組織の秩序を乱す者として誹謗中傷を受けてきましたので、決して他人事ではなく、二度とこのようなことが公共的団体や市で起きないことを祈念し、一般質問を行いました。
1点は市社協の隠ぺいに対し市の関与や監督指導はどうであったか、反省はないのか尋ねました。2点目はこの隠ぺいにおいて内部通報者が組織を混乱させる者として誹謗中傷を受けてきたことに鑑み、公益通報者保護の制度の有無、今後の広報について質問しました。実例はないとのことで、制度は作っただけに終始していることを指摘しました。