伊藤惇夫氏の「60歳から地方議員になってみる」を読んだ。内容を要約する。施策の検討・研究にも載せておいた
地方議会は二元代表制であるから、議会に与党と野党が存在すること自体奇妙な状況と言える。その点では、一部の会派が、自ら選んだわけでもない市長を常に支持するのはおかしいと言える。
地方議会の役割は、かつてより大きくなっている。2000年に施行された「地方分権一括法」である。自治体自身の権限が拡大されたということは、それだけ責任も増えたということになる。
市町村議員は市町村合併により減少した。また、地方議員、特に町村議員のなり手不足は顕著である。
全地方議員の平均年齢は60.16歳(2016年。市議会議員の平均年齢は59.6歳で、60歳代が40.3%を占めるか(2018年)。町村議員は高齢化が進んでおり、2005年には平均60.9歳であったが、2016年には63.1歳となっている。60歳以上の割合も57.1%から73.85%に跳ね上がっている。60歳で議員になっても決して年寄り扱いされることはないと言える。
政治家には2つのタイプがある。「なりたい」タイプと「なったら」タイプである。地方議会を活性化するカギは、新たな血の入れ替えである。何期もした議員には辞めてもらうことである。